トオラスブログ

深尾葉子さんと魂の脱植民地化について語ろう:Zoom8月革命

Zoom革命の田原真人です。

Zoom革命では、毎月、想いがシンクロしている方をゲストにお呼びして、オンラインで語り合う場を創っています。

ゲストしてお呼びする方は、あまり前から計画せずに、創発的なプロセスで浮かび上がってきた方にお願いしています。

このような創発的なプロセスが起こること自体が、世界で起こっている重要な変化だと考えているからです。

Zoomが登場して、地域を超えた深い対話が頻繁に起こるようになりました。

対話を通して自分自身と繋がり、周りと繋がっていくと、関係性の質が高まっていきます。信頼関係で繋がった生態系の中で、誰からともなく生まれたちいさな「ゆらぎ」が、増幅されていき、渦を作っていきます。

組織、地域、国境などを超えて、渦は広がり、即興のドラマを展開しながら創造のサイクルを回していきます。

そこでは、日々、新たな出会いがあり、新しいプロジェクトが立ち上がります。

そのような世界は、すでに生まれていて、私たちが意識を向けることで、さらに広がっていきます。

Zoom革命では、そのような世界について語り合い、耳を傾けあうことで世界を変えていきたいと考えています。

Facebookの投稿からうまれた渦

Zoom8月革命「深尾葉子さんと魂の脱植民地化について語ろう」は、田原真人が6月9日にFacebookに投稿したつぶやきから始まりました。

昨日、CCCのオンライン講座で由佐さんの話を聴きながら、自分が最近考えている「内在的世界に意識を向ける」という部分を、もう少し掘り下げたくなった。

清水博さんと由佐さんの言葉の使い方と対応させると、

外在的世界に意識を向けるー反応から思考を回す
内在的世界に意識を向けるー感情を感じる

ということになるのだろうか。

このように対応できれば、NVCの学びと自己組織化との関係が自分の中で整理されて来そうな気がする。それができればうれしいなぁー。

田原は、「反転授業の研究」というオンラインコミュニティでの活動を通して、主体的な学びというテーマについて探求してきました。

その結果、たどり着いたのは、「何が主体的な活動を妨げているのだろうか?」という問いでした。

私は、教育に関わる仕事をしていますが、教育現場は、飴とムチによって抑圧していく場にもなり得る一方で、抑圧から解放されて自由になっていく場にもなり得ます。

「反転授業の研究」では、管理の矢印を”反転”して、生徒たちが抑圧から解放されて、自分らしく生きることを支援する方法を探求してきました。

探求が進むにつれ、主体的な活動を抑圧したり、そこから解放されたりするメカニズムへの掘り下げが進んでいきました。

安心安全な場において、最初は、恐る恐る一歩を踏み出した人が、周りに承認されることで力強く動き始めたり、それに触発された人が鎧を脱ぎ捨てたり・・そんな体験を目の当たりにし、そこに巻き込まれていくうちに、私のマインドセットも変化していきました。

場の自己組織化、NVC(非暴力コミュニケーション)などを体験を通して学びながら、様々な実験を行ってきた結果、学んできたことが一つに繋がりそうになってきたという感覚があり、上記のようなことをつぶやいたのです。

それに対して、多くのコメントをいただきました。そして、コメントの中で、『魂の脱植民地化とは何か』という本を紹介していただきました。

この本を読んだことで、大きな気づきがありました。魂の作動、蓋、箱といった概念装置を使い、思考を大きく進めることができました。

そのことに感謝を感じ、レビューを書きました。

『魂の脱植民地化とは何か』を読んで考えたこと

これをきっかけに、私の周りで「魂脱ブーム」が起こり、多くの友人が『魂の脱植民地化とは何か』を読み始めました。

ちいさなゆらぎが増幅されていきました。

著者の深尾葉子さんともつながり、オンラインでのやりとりも始まりました。

本がどのような波紋を引き起こしているのかを深尾さんにフィードバックすることには意味があると感じ、読者が集まり、Zoomでダイアログを行いました。当日に参加できなかった人は、録画を視聴してフィードバックを送ってくれました。

魂脱1

ダイアログから得た気付きをこちらにまとめました。

共創体験が未来の不確実さへの恐れを消していく

ゆらぎからうまれたこの渦を、さらに多くの皆さんと共有したいと思い、Zoom革命で深尾さんにお話ししていただくことにしました。

このイベントを通過点として、さらに多様な展開が起こるような気がして、ワクワクしています。

内容紹介

田原、深尾さんの順でストーリーテリングを行い、ブレークセッションで小グループに分かれて対話を行います。

ストーリーテリング1「計画を優先してゆらぎを抑えるのではなく、魂の作動を信頼してゆらぎを増幅したら何が起こったか」

田原真人

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(プロフィール)

早稲田大学大学院で自己組織化、複雑系などを研究した後、物理の予備校講師となる。2012年に反転授業の研究を立ち上げ、自己組織化を意図した運営を行ったところ、4000人を超えるコミュニティに成長。オンラインでの対話を通して、マインドセットが大きく変容することを体験。2015年からオンライン教育プロデューサーとして、数多くのオンラインワークショップを企画。最近は、Zoomを使い、様々な講座のオンライン化を手伝っている。

(内容)

未来が不確定であることを、私たちは、どのように受け入れたらよいのでしょうか?

未来が不確定であることから生まれる不安を克服するために、大きな組織に入って自由を手放すことと引き換えに安定性を手に入れたり、周りを自分の思い通りにコントロールすることによって安定を得ようとしたりすること以外に、未来が不確定であることと向き合う方法はないのでしょうか?

未来を固定化することで安定させたい場合、ゆらぎは攪乱要因であり、抑え込んだり、無視したりするべきものになります。

しかし、魂の作動を信頼して、ゆらぎを増幅し、渦を広げていくと、共創サイクルが回り始め、予想できない即興ドラマが展開していきます。ドラマのシナリオは予想不可能ですが、そこに巻き込まれていくうちに、場から「活き」を受け取れるようになり、どんどん元気になり、「大丈夫だ」という実感を得られるようになってきます。

そのような気づきから、お金を広告に使うことをやめ、ペイフォワードに使うようにしたり、運営ボランティアを導入したオンライン講座を運営したりということをやってきました。その経験をみなさんに共有し、未来が不確定であることとの付き合い方について対話したいと思います。

ストーリーテリング2「魂を解きあう関係・呪縛する関係」

深尾葉子さん

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(プロフィール)

大阪大学経済研究科グローバル・マネージメントコース准教授。著書『現代中国の底流ー痛みの中の近代化』『黄土高原の村―音・空間・社会』『「満州」の成立―森林の消尽と近代空間の形成』『日本の社会を埋め尽くすカエル男の末路』『日本の男を喰い尽くすタガメ女の正体』など多数。業書 魂の脱植民地化シリーズは、現代社会の病理の起点に鋭く切り込んでいる。

(内容)

我々は本来、自らの身体と思考がしなやかにつながりあい、発露する生命活動を実現する力を持っている。しかし成長過程や周囲の環境の中で、しばしばそのつながりは断たれ、流れが阻害され、本来の自分自身とはかけ離れた自己を構築し、日々それを実践する。その状態を魂が植民地化された状態であると考えている。魂の発露は、外部とのインターフェースを介して行われるが、周囲との関係がどのように構築されているかで、大きく変容しうる。日々ハラスメントにさらされ、本来の自分自身を見失い、あてがわれた役割や人格を演じているうち、自分自身がそもそもどういう可能性を持つ存在であったかすらわからなくなってくる。瞑想や宗教的体験はそれをとりもどす重要な回路となりうるが、ここでは、周囲の人々との関係性に着目し、どういう関係が魂を封殺し、どういう関係が魂を解き放つ方向に作動するのか、を考えてみたい。

 

日時 8月7日(日)21:00-23:00

参加費 投げ銭方式(イベント終了後に参加費をご自分で決めてお支払いください)

※録画動画を希望の方には、3000円で販売いたします。

場所 Web会議室Zoom

イベントは終了しました。録画動画は、3000円で販売いたします。

録画動画の購入お申し込みはこちら

参加者の感想

●香取一昭さん
大学を卒業して会社員になると決意したとき、「いつかそのうち、自分が流されていることに気づかないほどまでに流されてしまうことがあるのではないか」という漠然とした不安を抱いたことを思い出しました。「自分の魂は植民地化されてなんかいない!」と思いながらも、ひょっとしたら50年前に恐れていたことが起こっているのかもしれないという考えが芽生え始めています。貴重なゆらぎをいただきました。ありがとうございました。

●福島毅さん

一見、生き方に関する難解な、あるいは複雑系といった生命現象からみてもむずかしい内容なのに、多くの人が関心を持ち、安心な場で意見交換できたことが素晴らしいと思います。これからの生き方についてこのようなオンラインの場が次々と増えていくことを望みます。

●森田明彦さん

皆さんの意見を聴いて、いろいろなコトバやオモイが湧き上がりました。素晴らしい創発の場だったと思います。そして、参加者がそれぞれの現場で不幸の均霑原理のもとでどんな苦労をしているのか、そこから自分を守ったり、そんな組織を変えるためにどんな試みをしているのか成功例、失敗例を含めて聴いてみたい気がしました。

●ゆさみかこさん

田原さんのお話が自分のこの10年を追随しているようで不思議な感覚になりました~^^楽しかった☆ 今度はもうちょっと少人数で深くやってみたいなあ。

●吉田恭隆さん

いやー、田原さんの最初のまとめ興奮しました、また脱植民地化という言葉で世界を開いていただいた深尾さんにも大変感謝です?
これからもよろしくお願いします!

●赤塚丈彦さん

ありがとうございました。
参加者が多くてびっくりしました。
チェンドリをやった次の日だったので、さらにzoomの可能性を感じる時間でした。
内容としては、アカデミックな内容でもあったので、知的欲求が満たされつつ、実体験との紐付けがあまりできなかったです。日々の生活にどう生かすのかというところまで2時間で行くのはちょっと難しいのかもしれませんが。

●小河 節生さん

蓋って何種類もありそうです。

●会沢裕貴さん

蓋をしないで、人は進化することができるのか?
これが、今回のセッションで得た問いです。

インプラントのように蓋を挿入しないことで、初めから自分に偽りのない人格を形成できるのか。
それとも、蝶がサナギとなって成虫になるように、人も進化するために蓋をし、そこからの離脱が必要不可欠なのか。

どんなに注意しても、幼少期には少なからず親・家族などの家庭環境から影響を受けると思うし、それかいい方向で出るか悪い方向で出るかにもよるのではないかとも思います。

自分自身、脱植民地化の最中なので、あと5年くらいは時間がかかると思いますが、脱植民地化できた状態を楽しみに向き合っていこうと思いました。

ハーバードなどで盛んに研究されている成人発達理論(キーガン、ハイフェッツ)はもちろん、「普通がいいという病」という本が、この蓋について心理学的観点から図示、解説しており、参考になります。

●森田敦子さん

コミュニケーションの在り方を考えさせられました。改めて録画動画を見ることで新たな気付きがあるのではないかと思い、申し込みました。よろしくお願いいたします。

●和田美千代さん

現在、読破中。生きるための論語とセットで。

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