日常業務に”少しだけ”zoomを導入してみる

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主宰者 倉本 龍
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私は滋賀県の私立中高で教員をしています。以前からオンラインツールを使った授業や反転学習を実施していましたが、2015年にzoomと出会ってからはコミュニケーションツールとして積極的に職場でも活用しています。この手の話では、オンラインのコミュニティができた、起業したなどの話題が多いです。(私もオンライン事業やコミュニティ運営を始めています)、今回はオンラインとリアルを融合させることによって、日常的に行っている仕事が”少しだけ”変わった事例を紹介します。

(1) 遠隔地から会議に入る
会議の場にいられない時、同僚のiPadをお借りして、1人分の座席を取り会議に参加します。特別な配慮を求めずとも普通に議論に参加でき、録画もできるので振り返りにも使えます。

(2) 遠隔地から会議を仕切る
Zoomの映像を投影してもらって、会議を行います。デスクトップやホワイトボードの共有ができるので、その場にいるのと同じような進行ができます。ホワイトボードにzoomにつながったiPadを貼ってもらうと、プロジェクタを使わなくても全体への説明ができます。

(3) 同僚の出張先での打ち合わせに混ぜてもらう
業務が重複して打ち合わせに行けない時には、職場や家から打ち合わせに参加します。画面共有によって話しながらwebサイトの検索結果や写真をすぐに共有できるので便利です。

(4) ホームルームや授業にゲストを呼び込む
Zoomの利点は複数名が同時に参加しても安定していることです。講師に講演をしてもらうのではなく、複数名のゲストを招いて、リアルの場(教室)との対話をします。中高生が多様な生き方や在り方を聞き、自分も表現できる場づくりが可能です。また、このような社会実験は面白そうと飛びついてくれる方も多く、win-winの関係を築きやすいです。

(5) インフルエンザで出席停止中の生徒が授業参加
インフルエンザにかかると、熱が下がってから数日はまだ保菌しているので出席をしない、という決まりがあります。
その間は割と元気なので、生徒は無理をしない程度に授業に参加できます。(グループワークにも入れます)このしくみを応用すると、保健室登校や図書館登校、入院中の生徒もリアルタイムで授業に参加し、対話ができます。

(6) ひとりでzoom撮影をして、反転動画やデジタルマニュアルを作成
zoomでは自分の顔を出しながら画面操作を録画できます。しかも動画の容量が小さいです。紙の参考書やマニュアルよりも直感的に提示できます。

オンライン化が進む今、通話アプリを使うことは職場でも特に目新しいもの・特別なものではなくなっています。また、Zoomを使っていると「目が合っている感覚」をおぼえます。複数人で会議や打ち合わせをしていると、なかなか参加者の目を見て話すことができません。Zoomだと、全員と目が会っているような状況になり、見つめあっていても恥ずかしくありません。
(実際にはwebカメラの近くにあるディスプレイを見ているので、少しずれたところを見ているのですが…)自分の話を必死で聞いてくれている気持ちになる、これはとても大切な感覚だと感じています。

上の事例以外にもコツコツと使った結果として訪れた3つの機会と紹介して締めたいと思います。

(1) 学校創立10周年記念式典の中継にzoomが採用される
2016年、滋賀県で最大収容数のホールで、本校の10周年記念フォーラムが開催されました。その際、私がZoomを使っている噂を聞きつけた校長から、式典の中で、「日本(会場)」と「台湾(提携校)」、「ニュージーランド(中学生の研修旅行先)」をつなぐ3元生中継を依頼されました。Zoomだとスイッチャーなど特別な機材も必要なく、各現場での進行状況がわかるので円滑に行うことができました。

2000人規模のフォーマルな会でzoomを利用できることがわかった瞬間でした。

(2) 他校の学級懇談会で、オンラインファシリテーターを依頼される
親の海外赴任や中高から帰国生、寮生が多い学校の先生から「学級懇談会に物理的に来られない保護者の方にもオンラインで参加してほしい」、という協力依頼を受けました。教室での懇談会には参加できない保護者の方々も、先生の方針やクラスのようすを聞いたり、グループワークに参加したりすることができ、満足されていました。

日常は確実に変わっていると実感しました。

(3) 同僚からzoomを薦められる
日本と台湾をつないで資料作成を監督していた先生から、「このアプリいいですよ、安定していてskypeよりも機能が多いです。ぜひ入れてみてください!」と薦められました。職場では普段からZoomの紹介等はしていましたが、私と一緒によく使っている別の同僚から紹介されたそうです。無理に広げる、押し付けるよりも使っている姿を公開する形で普及を目指していたので、嬉しい限りです。

学校の外とつなぐことが自分事になったとき、自然とZoomが入口になるのが理想です。

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