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生きるための物理~細胞性粘菌に学ぶパラダイムシフトへの道~

Zoom革命の田原です。

あらゆる学びは、本来、生きるためにあるのだと思います。

私は、大学生の頃に、自分の前に敷かれたレールの上を進んでいくことに生きにくさを感じたり、レールから外れていくことへの恐れを感じたりしていました。

社会の中で自分らしく自由に生きるということは、どういうことなのだろうかという問いへの答を求め、大学院で細胞性粘菌を研究しました。

細胞性粘菌は、ライフサイクルの中で単細胞のアメーバとして餌であるバクテリアを求めて動き回るステージと、アメーバが合体して多細胞の移動体をなり、光が当たる方向へ進んでいくステージとを持ちます。

ライフサイクルの中で「個の境界」が、どのように切り替わるのかを理解することができたら、私が社会の中で感じていた生きにくさの正体を理解でき、自分がもっと自由に生きられるのではないかと思ったのです。

 

2012年に反転授業と出会い、オンラインコミュニティの運営を始めるたときに、細胞性粘菌から学んだことが非常に役立つことに気づきました。

コミュニティが活性化するために、どのような運営をすれば良いのかを考えるときに、細胞性粘菌と対応づけて考えると、やるべきことが見えてきたのです。

細胞性粘菌が、コミュニケーションの中から共振共鳴の場を創り出し、渦を巻き起こして合体していく様子は、まさに自己組織化の原理を体現しており、多くのことを学ぶことができます。

私たちが、自ら活動し、渦を巻き起こして、「私たちの社会」を作っていこうとするとき、細胞性粘菌は、私たちの前に道を示してくれます。

イベントの前半は細胞性粘菌についての話、後半は、田原が細胞性粘菌から学んだことをどのようにして人生に生かしているのかをお話しします。

 

自己紹介

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田原真人(1971年生まれ)

早稲田大学理工学部応用物理学科卒。大学3年生のときにカオス理論に出会い、未来が原理的に予測できないという事実に魅了され、非線形物理や自己組織化現象を研究テーマに選ぶ。自己組織化現象の行き着く先としての生命現象に関心が移り、博士課程で生命現象の自己組織化というテーマを選び、細胞性粘菌の形態形成や、個体の境界や自律性の創発現象の解明に取り組む。その後、様々なトラブルにより博士課程を中退することになり、マインドセットを大きく変容する必要に迫られるが、「カオスは世界をサーチする力がある」「カオスの縁からダイブする」というイメージに支えられ、5年間ほどかけてマインドセットを変容することができた。この経験は、後にU理論を理解するのにとても役立った。大学院中退後、物理の予備校講師として働く一方で、自己組織化の原理に基づいた進化論や形態形成論について思考を続けた。獲得形質遺伝のメカニズムについての仮説が頭に浮かび、2011年に研究生として13年ぶりに大学院へ復帰することを決めたが、大学からの帰り道に東日本大震災に遭い、研究への復帰を断念した。

2004年に始めた物理のオンラインスクール「フィズヨビ」では、インターネットの世界がスケールフリーネットワークであることから、スケールフリーネットワークが「自然なリンク構造」としてグーグルに高く評価されるという仮説の元にネットワークを張り巡らせ、検索順位を上げることに成功し、受講者を集めることができた。受講者のメールのやりとりなどを通して、小さなゆらぎを増幅しながら、渦を起こして人を巻き込んでいくことが、インターネットを通して実現することができるのだと言うことを経験を通して学んだ。

2012年に反転授業と出会い、グループ対話について学ぶ中で対話や組織運営の分野に自己組織化論が取り入れられていることを知る。「反転授業の研究」というオンライングループを作り、自己組織化的なコミュニティ運営を始めたところ4000人を超えるコミュニティへ成長する。20名ほどのリモートチームによるオンライン講座運営では、ヒエラルキー構造を作らずに自己組織化によってチームが動くように工夫をした結果、コミュニティ内に様々な循環が生まれるようになった。現在は、様々なプロジェクトでホラクラシー的な運営に関わっている。

反転授業との出会いをきっかけに、教育システムについて掘り下げていった結果、自分自身の中に教えるという行為に対するパラダイムシフトが起こり、社会を変えたいと思うようになった。社会に相転移が起こるためのレバレッジポイントについて考えた末に、オンラインコミュニケーションによって遠隔地と協力体制を作っていくことが効果を上げると思い、Zoom革命を立ち上げた。

お申し込み

日時 11月20日(日)20時30分ー22時30分

場所 Web会議室Zoom

参加費 投げ銭方式(参加後に好きな金額をお支払いください)

イベントは終了しました。録画動画は、3000円で販売いたします。

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参加者の感想

田原圭子さん
・1、2回目でテーマの背景と歴史が語られ、今回の3回目で「よっ、真打ち登場」(という印象)。粘菌は生命や組織の成り立ちやはたらきを考えるうえでのモデルになりうるという点に大いに共感した。
・このモデルは経営組織論やリーダーシップ・フォローワーシップ論にも十分応用できると考える。だが一方で、田原Mさんによると「モデルたりえない」という逆の意見もあるとか。
・なぜ「モデルたりえない」のか、その論拠を聞いてみたい。同時に機械論にそって、人やシステムの支配を続けようとする人たちへの働きかけの必要性を痛切に感じた。

大隅紀子さん
田原さんの話はとても分かりやすく、スーッと体に入ってきた感がありました。
個が声をあげ、周りが共鳴or反応し、揺らぎが起こり、新たなへんかが生まれる。今私の周りに起こっているそのものだと思いました。まだ私はそれに巻き込まれてないけど…
オンラインで色々な方と対話ができるのは、とても有難いです。ありがとうございました。

深尾葉子さん
ついに形になってきてワクワクします!そして多くの人が、興味をもって対話的に変化する渦を見ることができることも!飢餓状態アメーバはついに螺旋構造を経て次の形にうつるところにさしかかってきているような!!

今瀬 稀子さん
今回の講座では、書ききれないくらいの気づきがありました。

粘菌の振る舞いに域値があるところが思考が現実化するシステムとも相似していると思いましたし、
パラダイムシフトのときにかかる橋は、アインシュタインローゼンの橋なのではないかと思ってみたり。
粘菌が危機から変化のスイッチが入るのは、人が壁や困難にぶち当たらないと中々変化できないのと似ているなあと思いましたし。
etc・・・

しかし、
数ある気づきの中で、1番考えさせられたのは、

『螺旋』

輪ではなくて、螺旋なのだというのこと。輪だとパラダイムシフトが起こらない。

粘菌も初めは2次元で、螺旋状の動きを繰り返し、3次元の動きを手に入れました。

今の教育システムの変化も
子供の思春期も
時間と空間も
そして人生そのものも、
螺旋構造にヒントあり!
そう思いました。

毎回、新たな発見をありがとうございます。
粘菌のシステムを自分の人生に活かしていきます。

百万さん
今まで全く縁のなかった粘菌の世界、とても興味深かったです。より複雑に進化した人間より、この原始的な生物の方がよっぽど不思議に感じます。
そしてその魅力にとりつかれ辿りついた革新的な仮定が、8年後に別の方が証明した時には「やっぱり!」という気持ちと同時にかなり悔しい想いをしたのではないかと勝手に想像してしまいました。(苦笑)

そしてそんな話からの、それを人間に当てはめたときの驚き!
突拍子も無い考えのようで、現に22人オンラインで揃っているその状況は、個と場の共振を田原さんが再現しているとしか言い様がないような。
田原さんが考えていることに少しでも触れることができて良かったです。

コメントもしなきゃと思うとそっちを考えるのに集中して田原さんの話が耳に入ってこないので、途中で諦めました。(苦笑)
グループワークがあると思っていなかったので一瞬やべっ!と思いましたが(それも慣れてない)、あれがあって自分が参加できたことでまた満足度が上がったと感じます。

北村 耕太郎さん
ありがとうございました!とてもいい勉強になりました。
同時に僕自身がいま最も重点的に関わっている発達障害の子供たちの未来形成というテーマに粘菌の講座等から得たエッセンスを取り入れたらどうなるんだろうという実験もしてみたくなりました。

佐藤さわさん
粘菌が誰にも教えてももらわず相談もせずにできてることを、どうして人間はできないんだろうとつくづく思います。そういう意味で、本当に人間ってろくでもないなと思って、ちょっと凹みかけましたが、だからこそわざわざ人間に生まれてきたんだろうなーとも思いました。

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