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シリーズ リモートワークの魅力3 -リモートワークの障壁を克服する-

Zoom革命コンサルタント 福島 毅

今回は、「リモートワークの障壁を克服する」というテーマを扱いたいと思っています。

読者の方の中には、組織内あるいは社内でのリモートワークがなかなか進まず気をもんでおられる方も多いのではないでしょうか?圧倒的なコストや時間の削減になるにもかかわらず、なかなかリモートワークが進まない背景について、考えてみましょう。

1. 日本はハイコンテキスト文化

ハイコンテキスト文化とは、言葉そのものよりも、文脈や背景、言外の意味を重視する姿勢をいい、日本人は一般的にそうしたコミュニケーションに慣れていると言われています。「いわなくてもわかるでしょう」「阿吽の呼吸」「雰囲気で人柄がわかる」といったことが古くから染みついているわけです。これはある意味、高度なコミュニケーションとも言えますが、グローバル化が進み、多種多様な価値観をもった人の中で何かを決定していくときには弊害になります。オンラインは、リアルの場に比べてどうしても非言語領域での情報が劣るため、このことにより、「やっぱりリアルで会わないと事が進まない」という解釈になりがちなのだと思います。

しかし実際に、Zoomでコミュニケーションを取ってみるとわかることですが、一般的に行われるリアルな会議はもとより、表情やしぐさなど非言語も読みながらコミュニケーションしなくてはならないコーチやカウンセラーなども損傷なく利用しているのが現状なのです。もちろん、100%のリアルの質感には迫れないものの、実用的なシーンでは、Zoomの音声・映像クオリティならば、日本のようなハイテクスト文化の中でも通用するコミュニケーションツールになっていると言えます。

 

2.システムの安全性などが気になる

 Zoomやスカイプをはじめとするオンライン会議システムはすでに会社間の打ち合わせで世界的に多く使われている実績があります。また、その通信が傍受されて大きな損害を受けたというようなニュースは入ってきていません。むしろ情報漏洩の原因はメモや会話をリアルの場で盗み聞き取られるというようなヒューマンエラーが多いのが現状だと思います。ですので、そこに敏感になりすぎてオンライン会議システム導入が遅れれば、それだけ活用している会社との溝は広がっていくばかりです。

 また地震など広域の災害発生時にZoomサーバーが落ちてしまう危険はないのでしょうか? これについては、世界各地にZoomのサーバーが分散して設置してあるため、1箇所のサーバーダウンが国内外の各地に広がるわけではありません。

 

 

3.見えていない相手が信用できない

 ここが導入の最後の難関です。リモートで仕事を進めて行くということに対し、「見えていない相手の仕事ぶりは信用できない」というマインドセットの問題です。

 前に、ある会社がリモートワークを進めていく場合、端末に監視カメラの機能をつけるということで物議を醸しだしたことがありました。これは本末転倒ではないかと思います。リモートワークでは、リモート先で仕事を進める行為を基本的には信用するという前提に立って設計されるべきものです。

 もちろん、リモート先での仕事の進捗状況が可視化されており、リモートを含む組織の透明性の確保は意識しなくてはならないポイントだと思います。オンラインで同期しているZoomだけに頼ることなく、ドキュメントやファイルの共有、各種チャットツールなどを使って非同期でのテキストベースでのコミュニケーションを取ることで、いつも見えているわけではない相手の状況をお互いが理解しあい、オンライン会議を補完することができるようになります。

 実際にこれまでZoom革命などが関わっているリモートチームでは、Zoomのオンライン会議とSlackなどのチャットツール、Googleスプレッドシートなどのドキュメント共有によって仕事を効率化し、普段会うことがほとんどない相手ともスムーズにコミュニケーションを取り、コミュニティ運営やビジネスなどを展開しています。
 

こうした具体事例などを知りたい方は、ぜひ弊社でのコンサルサービスに、お問い合わせください。

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