Zoomを使ったオンライン講座の開き方

あなたのコンテンツをオンラインで世界中に届ける方法をお伝えします。

Zoomの登場により、オンラインコミュニケーションは劇的に進化し、今までは「オンラインでは無理」だとされていたことが、「オンラインでも可能」に変わりました。

さらに、「オンラインだからこそ可能」なことも生まれてきました。

本講座は、あなたの講座、セミナー、レッスンなどを、どうやったら「生き生き学ぶオンライン講座」にすることができるのかをお伝えするものです。

まずは、講座の概要をご覧下さい

 

こんなあなたに参加してほしい

自分のコンテンツを、オンラインで展開したいセミナー講師、研修講師、ファシリテーター
リアルで運営している教室(ヨガ教室、パン作り教室、ピアノ教室、プログラム教室など)を、オンラインでもやってみたい人。
リアルで運営している塾(学習塾、経営塾、起業塾など)を、オンラインで展開したい人
オンライン講座の参加者が、自分から生き生きと動き出す仕組みを学びたい方

 

 

講師紹介

田原 真人

私がオンライン講座を始めたのは2005年。当時、物理の予備校講師だった私は、見よう見まねでホームページを作り、物理のオンライン講座を作って配信し始めました。

はじめは、テキスト教材で行っていた講座が動画配信になり、質問を掲示板で受けていたのがSNSになり、受講者とWeb会議室で交流するようになり・・・と、技術の進化に合わせて、オンライン講座も進化していきました。

しかし、2012年に、順調に進化を続けていたオンライン講座の在り方を根底から見直す出来事が起こりました。

それが、反転授業との出会いでした。

それまでは、教師の視点から、教え方の工夫をし、さらに、動画やSNSを使って改善をしてきました。しかし、学習者を中心に学びを捉え直すことで、まさに、コペルニクス的な転換が起こったのです。

学習者がマイペースで学べる環境とはどのようなものか?
マイペースで学ぶ学習者を支援する方法とはどのようなものか?

私は、2012年に「反転授業の研究」というオンラインコミュニティを立ち上げ、コミュニティのメンバーとともに、新パラダイムの学びの探究を始めました。

「反転授業の研究」のメンバーと一緒に、何度も反転授業形式のオンライン講座を開催し、実践を通して新しい教育のエッセンスを体得していきました。

そこでは、グループに分かれて行う対話が、大きな意味を持つため、オンラインでグループ対話を行うための工夫を重ねると同時に、対話が学びと結びつくための工夫を試行錯誤しながら積み重ねていきました。

2015年にZoomが登場し、Zoomのブレークアウト機能(小グループを作る機能)を使えば、学習者中心の対話的な学びがオンラインで簡単にできるようになりました。これは、学びのパラダイムシフトを起こして行くにあたり、とても大きな追い風になりました。

私の実施するオンライン講座は、13年間の試行錯誤をもとに考えられており、参加者が主体的に学べる工夫や、脱落者を出さない工夫などに、様々な独自の工夫が施されています。一つ一つの工夫の背後には、積み重ねてきた思考があります。

そのエッセンスをみなさんにお伝えし、主体的・対話的な深い学びの可能性が広がっていけば、大変うれしいです。

(プロフィール)
早稲田大学大学院博士課程中退(物理学及び応用物理学専攻)。複雑系の物理、細胞性粘菌の自己組織化を研究。元河合塾の物理講師。『微積で楽しく高校物理が分かる本』など教育関連の著書9冊。物理ネット予備校(フィズヨビ)代表。反転授業の研究主宰。Zoom革命主宰。2017年に『Zoomオンライン革命』を出版。FLGI(Flipped Learning Global Initiative)の日本人唯一のアンバサダー。IAF(国際ファシリテーターズ協会)日本支部理事。自己組織化する株式会社創始者。

 

田原真人が、なぜ、この講座を開くのか

オンラインだと会場費がほぼ無料

 
 リアルの教室の場合、会場費がかかるため、集客に失敗すると赤字を出してしまうリスクがあります。だから、どうしても、確実に集まる内容をやることになりがちです。

しかし、Zoomだと、100人まで入れる部屋が、月額1600円で使い放題です。あなたの家の庭に100人入れる会場があり、家賃1600円で自由に使ってよいという環境をイメージすると分かりやすいでしょう。しかも、この部屋には、世界中から1クリックでアクセスできるのです。たとえ集客がうまくいかなくても赤字にはならないので、思いついたことをどんどん試すことができるのです。

この思いっきり実験できるという価値は、測り知れません。

思い切った実験を繰り返していくと、その結果、思いもよらないニーズを見つけることができたり、リアルでは繋がることが不可能だった人たちと繋がることができるようになります。大げさな言い方をすると、未来が創造されていくのです。

また、先進的な活動や、マニアックな内容の場合、リアルで集客するのは難しいですが、オンラインでは、逆に有利になります。まで仕事にならなかったようなことが、仕事になるようになります。世界には、あなたの活動に関心がある人がたくさんいて、あなたを探しています。これまで、教室を開くのが難しかった内容でも、オンラインなら可能になるのです。

 

オンラインだと教室までの移動時間がゼロ

あなたが、オリジナルのコンテンツを持ったセミナー講師で、日本中をセミナーをして回っているのなら、移動時間がゼロになるメリットを理解していただけると思います。

東京、大阪、名古屋・・などの会場を新幹線でまわり続ける生活は、身体にも心にも大きな負担がかかります。

私は、予備校講師時代に、千葉、茨城、福島、宮城を新幹線や特急で移動しながら授業をしていました。90分の講義をするために、3時間かけて往復することもありました。週にビジネスホテルに3泊する生活でした。私が、オンラインで授業をやろうと思い始めたきっかけの一つが、家族との時間を増やしたいということでした。

対面とオンラインとで、同じ程度の質の学びが提供できるのであれば、数年のうちに、様々な学びがオンライン化されることは、非常に合理的なことだと思います。移動にかかるコスト、体力の消耗などを考慮すれば、オンラインに軍配が上がるからです。

移動時間ゼロで自宅から世界へ、様々な内容のオンライン講座を提供できる時代が、すでに始まっています。

実際、私は生活の拠点を海外に置き、すべての仕事をオンライン化しています。Zoomを使ってミーティングを行い、リアルではほとんど会ったことのないメンバーと一緒に法人を設立&運営し、オンライン講座や、コンサルタントや、ワークショップをして生活しています。

はじめは、リアルで会えないことが制約になるかと思いましたが、誰とでもZoomで話せるので、リアルにこだわっていたときよりも人脈の広がるスピードが10倍ほどアップしました。時間が効率よく使えるため、コンテンツ開発やノウハウ開発にかける時間も増やすこともできています。

また、移動時間ゼロのメリットは、講座を提供するあなただけでなく、講座を受講する参加者の側にもあります。

育児中、介護中、入院中、僻地に住んでいるなどの理由で、学びの場から排除されてしまっている人が参加できるような学習環境を作っていくことは、オンラインだからこそできることす。

オンライン講座の開き方をマスターすると、あなたのコンテンツは、動画や、Zoomでのグループ対話などを通して、効率よく学習者に伝わり、あなたは、自分の時間を大事にしながら、あなたのコンテンツを磨き上げたり、提供できるようになるでしょう。そして、そのコンテンツは、今までは学びの場から排除されていた環境や状況にいる人に届くのです。

それを可能にするのが、Zoomを使ったオンライン講座なのです。

 

ただオンラインでやればいいわけじゃない

オンライン講座には、非常に大きな可能性があります。世界の学びを、すでに、大きく変えつつあります。

しかし、リアルでやっていることを、そのまま、Zoomで行っても、うまくいかないことが多いです。リアルとオンラインとでは、勝手が違うからです。

私も、最初はうまくいかず、7割の人が脱落してしまったという苦い経験もあります。

リアルとオンラインには様々な違いがありますが、一番の違いは、「場をホールドする方法」です。

リアルだと、講師がそこにいるだけで、参加者が講師からエネルギーを受け取って、場にエネルギーが溢れます。1時間くらい講師が話し続けても、その話術に引き込まれて、場の熱量が上がっていきます。私も、予備校講師時代、90分間、教室をホールドし続けることができていたため、はじめは、オンラインでも同じようにやろうとして失敗しました。

オンラインだと、講師の存在感から発せられるエネルギーが伝わりにくいため、話が長くなると、参加者が苦痛を感じ始めます。講師にどんなに話術があっても、20~30分が限界。参加するのが苦痛になると脱落していきます。

伝えたいことがたくさんあるのに、長く話すと参加者が苦痛を感じて脱落してしまう。このジレンマをどのように解決するかが、コンテンツをオンライン化していく大きな鍵になります。

 

 学びのパラダイムを反転する

   誰か1人が一方的に話し続け、それを聞き続けることは、リアルでもそれなりに我慢を強いられますが、オンラインのコミュニケーションにおいては、その苦痛の度合いが、リアルに比べて大きくなります。

そのため、お互いが話して、聴いてを繰り返す、双方向的なコミュニケーションが重要になります。オンラインでストレス無くやりとりするには、双方向の対話的なコミュニケーションが中心になるのです。

  Zoomのブレークアウト機能(小グループに分ける機能)は、オンラインで多くの受講者が参加しても、双方向のコミュニケーションの時間を作ることができます。これは、オンライン講座を行う上で、不可欠な機能なのです。

では、講師が伝えたいコンテンツは、いつ、どのように伝えれば良いでしょうか?

そこで、登場するのが「動画」です。

参加者の多くは、すきま時間にスマホなどを使って倍速で動画を視聴します。内容が難しいときには、Zoomに集まって自主的に動画を一緒に観る会を開いたりもします。

動画の内容を、それぞれの体験と結びつけ、Zoomに集まって小グループに分かれて対話を行うと、お互いの視点から学び合うことができると同時に、参加者同士の関係性が深まっていきます。

安心安全の場で、気持ちの良いコミュニケーションをとりながら学びと気づきを深めていく「オンライン反転授業」は、リアルとオンラインとの違いから生じるジレンマを解決するだけでなく、より本質的な学びへと繋がる可能性を持っています。

もちろん、ただ、動画とZoomを組み合わせただけでうまくいくというわけではありません。そこには、うまくいくためのポイントがあります。ポイントを押えないと、動画を誰も見てこない、対話で何を話したらよいか分からない、ということも起こります。

そこで、「オンライン反転授業」の根底にある学びのパラダイムシフトの考え方を押えることが必要になります。

学びのパラダイムシフトを理解し、自分でさまざまなオンライン講座に応用できるようになると、学習者が自律的に学び始め、ひとりでに学習コミュニティが生まれて走り出します。

 

学びのパラダイムシフト

社会の中で生きる私たちは、そこで生きる力を身につけるために学んでいます。社会が大きく変動する中で、その中で生きる私たちの生きる力は、大きく変化しています。

『出現する未来から導く』の中で、著者のオットー・シャーマー氏は、硬直した世界観の特徴として以下の3つを挙げています。

(1)一方向の直線的コミュニケーション
(2)排除を基本とした低い透明性
(3)少数の幸福を叶える意図

そして、新たに生まれつつある共創的な世界観の特徴として以下の3つを挙げています。

(1)多方向の循環的コミュニケーション
(2)全体を包摂することを基本とした高い透明性
(3)すべての人々の幸福を叶える意図

硬直した世界観のパラダイムをオンラインに持ち込むと、透明性の高いオンラインの世界では参加者の動きを抑えきれずに崩壊していくのです。

一方で、新たに生まれつつある共創的な世界観に基づいたオンライン講座では、参加者がお互いの幸福を叶えるように動き、学びの循環が生まれていきます。

新しい学びのパラダイムでは、次の4つを繰り返していくことになります。

(Step 1)枠組みを決める(フレーミング)
(Step 2)熟練する(最適化)
(Step 3)異質なものを受け取る(ゆらぎ)
(Step 4)枠組みを動かす(リフレーミング)

硬直した世界観においては、枠組みが固定されていたので、(2)熟練する(最適化)が、学びの中心でした。学ぶべきことは決まっているため、熟練度だけが比較され、評価されるという時代が長く続いたのです。そのため、それが、学ぶことだという考えが広がりました。

しかし、共創的な世界観では、お互いが違いを出し合い、自分の思い込みや盲点に気づき、思考の枠組みを動かしていくことこそが、重要な学びです。それができるのは、他者がいるからです。自分の盲点に気づかせてくれる他者の存在に感謝を感じたときに、学びの循環が生まれるのです。

Zoomを使ったオンライン反転授業では、(Step 1)ー(Step 4)をグルグル回しながら学びます。異なる考えをしている他者の存在がお互いに気づきをもたらす存在として重要な役割を果たすことを体験して下さい。一緒に学ぶ意味を体験を通して腹落ちして始めて、共創的な学びの場をあなた自身が作れるようになるのですから。

 

心の通うコミュニケーションが大事

オンライン講座について、様々な試行錯誤をした結果、たどり着いたのは、とてもシンプルなことでした。

それは、「心の通うコミュニケーションが大事」ということです。

講師と受講者、受講者同士が、自分自身と相手を大切にし、心の通うコミュニケーション、意味のあるコミュニケーションを行っていくことが、硬直していた心をほぐし、柔軟性を取り戻して、枠組みを動かしていける学びの土台を作ると同時に、受講者の内側から意欲が湧きだしてきます。

これは、リアルとかオンラインとかと関係なく、一緒に生きることの本質ではないでしょうか。

これまでは、オンラインコミュニケーションの質が悪く、情報を伝えることはできても、感情は伝わりにくかったのですが、Zoomの登場により、画質と音質とが高まった結果、オンラインでも感情が伝わるようになりました。

そこに大きなブレークスルーがあったのです。
心の通ったコミュニケーションがオンラインで可能になったからこそ、今、新たな学びの可能性が生まれているのです。

反転授業を始めたジョナサン・バーグマン氏は、私のインタビューの中で、反転授業の目的を、

「教師と生徒、生徒同士のコミュニケーションを改善すること」

と述べていました。私がたどり着いた答も同じです。

各受講者が意味のあるコミュニケーションに加わり、相互の学びに貢献し合って集合知が生まれると、参加者すべてが、そこに参加している意味を見いだすことができ、自己肯定感が上がっていくのです。その学びの循環を体験すると、とっても感動します。

私は、その感動を、多くの人に体験してもらいたい。多くの人に、その感動を生み出してほしいと思っています。